【読書】北欧でみつけたサステナブルな暮らし方 食品ロスを減らすためにわたしたちにできること

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食品ロスの問題は日本でも度々話題となっている。
北欧のスウェーデンデンマーク、オランダの食品ロスへの取り組みが、筆者の取材を基に具体的に紹介されている。

 

筆者は「食品ロス」をテーマにYahoo! ニュース個人に記事を掲載している。
2018年、それが評価されYahoo! ニュース個人オーサーアワードを受賞。
受賞によって、2019年北欧に行き取材できることとなり、Yahoo! ニュース個人に取材記事を書いている。
この本は、それら取材記事と、取材の振り返りがまとめられている。

 

ざっくりというと
・3R(スリーアール)を守りましょう。
・賞味期限を過ぎても、おいしく食べられるのであれば食べましょう。
・形が悪くても味は同じです。
ということらしい。

 

3R(スリーアール)とは、食品ロスを減らすために実施すべきことだ。
日本でも目にする機会はある。
・余らせないでロスを減らすリデュース(reduce)
・余ったものを活用するリユース(reuse)
・リサイクル(recycle)
3つの中の優先度は reduce、reuse、recycle という順番であり、気を付けるべき点だという。
リデュース(reduce)。まず、作り過ぎない、減らすことが最優先。

 

私が子どものころは、ゴミは一つの黒いゴミ袋に入れて捨てていた。
それから透明のごみ袋になり、廃プラ、カン、ビン、燃えないゴミ、燃やすごみなどを分けるようになった。
ペットボトルやいろいろな商品にはリサイクルマークがついている。
そのこともあり、日本人はリサイクル(recycle)はかなり意識しているはずだ。

 

だが、リデュース(recude)となるとどうだろう?
企業は、機会損失を無くすために、余るくらい作ろうという傾向がまだ強いのではないだろうか。
近年はそうでもないが、恵方巻の廃棄問題は話題になった。
私は料理をする。その時ついつい多めに作ってしまうことがある。
捨てることは無いが、食べ過ぎは体によくない。

 

使いまわしたり、リサイクルする前に、無駄に作り出さないことを心がけなくてはいけない。

 

規格外の野菜や果物を売る「イートグリム(Eat Grim)」という事業の紹介でなるほどと思うことが書いてあった。

イートグリムの公式サイトでユニークな言葉を見つけた。

彼らのマニュフェストとして掲げられている「私たちは、人も食べものも、あらゆる色・形・大きさを祝福します」という言葉だ。

人も食べものも、区別せず受け入れられるべきだ。
野菜などは多少形がおかしい方がおいしい場合もある。

 

食品ロスは、環境問題のひとつとして真剣に取り組むべきことだ。
私一人ががんばったところでどうにもならないかもしれないが、ひとりひとりが少しでも意識することが大事だと思う。
意識しておきたい。