【読書】「働かないおじさん」を活かす 適材適所の法則

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働かないおじさんに限らず、人材の適切な配置の重要性とそのやり方を解説している。
PI分析というやり方で、一人ひとりの個性を見える化し、組織にどうやって当てはめていくかの指南書だ。
人材のスペックを見える化し、組織全体の中でどこに当てはめ、どこが足りないかを見るうえでは有効なやり方だと思う。
まずは人事担当者に読んでほしい。また、チームマネージメントをするリーダーが読むのもいい。

 

このような本を読むと、会社とは人だなと改めて思う。
そして、組み合わせによって伸びる組織もあるし、落ちる組織もある。
同じような人材が揃っている2つの組織があるとして、2つで差が出るのは役割分担ということになる。
あるうまく回っていない組織において、人材の配置換えをすることでうまく回ることもあるということだ。
野球やサッカーであれば、監督がいかに重要な役割なのかということが言えそうだ。

 

人材配置を行う際、PI分析は参考になると思うが、その人がどう考えているかも大事だろう。
好きこそものの上手なれというが、本書でも次のように書かれてある。

このように、強みと好きを活かすと劇的に成果が出ることもあります。多くの会社が社員の「強みと好き」を考慮しないのは、とても残念だと思っています。「強みと好き」には無限の可能性を秘めているのです。

強みと好きを考慮した人材配置。同感だ。

 

会社組織は、本部、部、課、係などと何階層かに分かれている。
人材配置とは、会社全体で取り組む課題であるはずだ。
チームビルディングに熱心な課長はいるだろう。
その課長が、自分の課の中だけでできる範囲は限られている。
課を超えて、部、本部、会社全体と、できる限り広い範囲で人材の適切な配置換えは必要だ。
人材配置の柔軟性なその会社はきっと伸びるのだと思う。